» 診療日誌に戻る


三十五歳の主婦です。
五年前からアトピー性皮膚炎にかかり通院治療中です。
最近、明るい場所に出ると目が見えづらいので近所の眼科医を受診したところ、白内障と診断されました。
アトピー性皮膚炎や糖尿病の人は、白内障を合併しやすいと聞いたことがあります。関係があるのでしょうか?
また、白内障の手術方法についても教えてください。
白内障とはどんな病気ですか?
アトピー性皮膚炎と白内障とは関係があるのですか?
どのような治療法がありますか?




目の中にはカメラのレンズと同じような形をした水晶体があります。これは外界の像を眼底にきれいに結ぶはたらきをしています。
水晶体はもともとは透明なのですが、いつとはなしに濁ってくることがあります。このような水晶体の混濁を白内障といいます。
症状は白内障の濁りの度合や場所によってさまざまです。
レンズの縁がかなり濁っても気付かないこともありますが、中心がいくらかでも濁るとはっきりとした症状がでるのです。
お尋ねの「明るい場所で見えづらい」という症状は白内障でよく起こるものです。レンズの中央部分の濁りが瞳孔(ひとみ)にかかっているのだと思います。明るい所では瞳孔が小さくなるために症状がよけいに強くなるのです。


大いに関係があります。 そもそも白内障の原因の大部分は老人性白内障といって加齢とともに自然に起こってくる老化現象です。
その他に、頻度はずっと少ないのですが、外傷とか薬の副作用とか神経の病気とかのさまざまな原因で白内障が起こることがあります。
アトピー性皮膚炎も誰もがそうなるわけではありませんが白内障を合併しやすいのです。
合併しやすいその理由はわかりませんが、アトピー性皮膚炎の患者さんが最近になって増加しており、白内障が問題になっております。
アトピー性皮膚炎に合併する白内障にはいくらか特徴があります。
老人性白内障とちがって10 歳代から30 歳代の若い年齢でもかなり進行した白内障となることがあります。ご質問の件はこのような白内障に間違いないと思います。


水晶体の混濁を薬などで治療するのは容易ではありません。
日常生活で多少とも不自由が感じられるようであれば手術をおすすめします。
白内障の手術は濁った水晶体を取り除くものであります。
目のまわりに麻酔の注射をして、顕微鏡を使って1時間もあれば済みます。患者さんの負担も割に少なく安全に行うことができる手術です。
以前は、取り除いた水晶体の替わりに手術の後に度の強い眼鏡をかける必要がありましたが、最近は人工水晶体(眼内レンズ)を移植する手術を一緒に行って、視力を回復することができるようになりました。



Copyright 2001 EYECARE NAGOYA All Rights Reserved