緑内障とは、どんな病気ですか?
どうして緑内障になるのですか?
急性と慢性はどこが違いますか?
緑内障を未治療の人が多いのはなぜですか?
緑内障の治療方法を教えて下さい。

緑内障とは、昔は「青そこひ」と言われた病気で、この病気を患っている人の黒目(瞳)が青く見えたことに由来します。黒目が青く見えるのは目の中の圧力(眼圧)が急に高くなって生じる現象です。この様に目の中の圧力が急に高くなると、目の神経に栄養を与える血液の流れが悪くなり、一晩で失明してしまうこともある、昔から恐れられた病気です。目が痛むほか、頭痛、吐き気もあるため、脳の病気と間違われることもあり、注意が大切です。緑内障にはこの他、ゆっくり眼圧が上がる種類もあり、このタイプでは眼痛などの自覚症状がなく、視野が徐々に欠けていき、気付いた時にはかなり進行している場合があります。



人が物を見ることができるのは、下の図に示すように光が角膜、水晶体、硝子体を通って網膜に焦点を結ぶことによります。この光の通る部分は透明でなくてはなりません。したがって、この部分には血管がありません。ここに栄養をあたえているのが房水で、毛様体から分泌され、後房→瞳孔→前房→隅角を通ってシュレム管に流れて眼の外に出て行き、眼内圧を一定に保っています。この房水の流れ道のどこかに障害が生ずると眼圧は高くなります。前房が浅くなり、虹彩(茶目)が隅角をふさぐと眼圧は急に上がり、急性緑内障(青そこひ)を起こします。年齢が進んで隅角の網目の空間が少しずつ狭くなってくると、房水の流れが少しずつ悪くなり、だんだん眼圧が上昇してきて、慢性の緑内障になります。



急性緑内障(閉塞隅角緑内障)
急激な眼圧の上昇により、突然の激しい眼痛や頭痛、吐き気等の症状が現れます。全身に症状が現れる為最初に内科を受診してしまう人も多く、眼科での治療が遅れると最悪は失明という場合もあります。この急性発作を起こす前には、目が重い、目がかすむなどの症状がみられることがあります。

慢性緑内障(開放隅角緑内障)、正常眼圧緑内障
初期のうちはこれといった自覚症状がないまま、ゆっくりと病気が進行していきます。徐々に視野は欠けていっているのですが、視力は変わらないので異常に気付きにくいのが特徴です。ですからたまたま眼科を受診したり、集団検診の際に高眼圧で発見されるケースが多いようです。また最近では眼圧は正常範囲にあるのに病気が進行していく「正常眼圧緑内障」が増えてきています。


慢性緑内障は自覚症状がないまま、自分で気付かないうちに病気が進行していきます。更に、最近増えてきている「正常眼圧緑内障」の場合だと眼圧が正常範囲内なので、集団検診・人間ドックでも発見されにくい理由のひとつといえます。 緑内障の進行によって発生した視神経の障害、つまり視野の欠けた部分を治療によって元通りに回復させることは不可能なことです。ですから治療の目的は、病気の進行を食い止めることになります。


急性緑内障と慢性緑内障で治療法は異なります。 急性緑内障は一晩で失明してしまうこともあるので、診断されたならばその原因を取り除くために、ただちに手術を行います。まずレーザーで虹彩に孔を開け、前房を深くして隅角の開放を図ります。レーザーでできなければ観血手術をします。 慢性緑内障はゆっくり進行する視野(見える範囲)狭窄で症状が進行しますので、視野異常の程度を見ながら、治療法を組み立てていきます。 まず初期には、点眼薬で眼圧を下げるようにします。点眼薬にはいろいろな異なる目的をもったものがあるので、症状に応じていろいろな点眼薬を処方します。 点眼薬では十分な効果が得られず、視野異常が進行したり、その心配がある場合には、手術療法に移ります。 手術でも十分な効果が得られない場合、手術療法が適さない症例には、特殊なレーザー治療が効果を上げる場合もあります。

       




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